東洋と西洋の違い
自然に対する考え方が 東洋と西洋では 違います。
東洋は自然に逆らわず自然と一体化する考えです。
西洋は人間が自然を支配する考え方が強いです。
花を生ける事をについて
自然に生えている形をそのまま生ける東洋。
木を中心として花を同じ器に生ける
自分で植えて大きくしたものを飾る西洋。
幾何学的な形にして飾る西洋。
ほぼ花だけを器に生ける事が多い。
生け花の教え方。
*日本の華道は、初めにテーマの形を先生が生けてくれます。
それぞれの枝の長さの割合も大体教えてもらいます。
生けた形をよく観察します。
それを全部抜いて
又自分で先生の生けたのと同じように生けます。
それを2~3回繰り返すのが 一般的な一回のけいこ内容です。
*西洋のフラワーアレンジメントは、生ける前にレクチャーがしっかり有ります。
初めに先生から生ける花の全体の形 三角の形 四角の形等を図で説明されます。
どの位置にどの大きさの花をもっていけば良いか等と詳しく説明されます。
その後各々が花を生けます。
生けた物を先生が 直してくれます。 何度も全部やり直すことは有りません。
少し手直しをするくらいです。
西洋、東洋、どちらの教え方が、花を生ける事が早く上手になるのでしょうか?
このことは、スポーツの面でも同じような考えが有ると思います。
早く上達するのは、西洋的な初めにきちんと、理由を教えて形づけた方が早く上達するようです。
しかし時間を掛けた日本的な教え方も、教わった人は時間はかかりますが、身体で覚える事になり、技術が身に沁みこみます。
欲張った言い方をすれば、両方を上手に使い分けて教えるのが良いのかと思います。
使う花の量
*西洋のフラワーアレンジメントは 使う花の量がとても多いです。
三角 四角 の面を花で埋める事になります。
長い形で咲いている花、 大きな花 小さな花等様花を沢山使います。
*日本の華道は、一度のおけいこでは それ程多くの花は使いません。
木の枝 3本 花3本 小さな花少々。 これが基本の量です。
三角形が基本になっています。
この基本を 何回も練習します。
上級になればなるほど 花の量が多いかと言うとそうではなくで
茶道の花等は ほんの一輪です。
少ない花を上手に生けるのは 難しいのです。
*以前の日本家屋には 床の間が有り、玄関が広く有り。
花は床の間や、玄関に生けていました。
最近の家は、そのような所はなく 花を飾る場所も、様々な所です。
昔ほど華道を習う人もいなく、器に剣山(花を挿す物)を置いて花を生ける人も
少なくなりました。
各々が、簡単に好きな器に好きなように花を挿して、
身近に花を楽しむようになりました。
部屋の中に 花が有ると ホットした明るい気分になります。
それは洋の東西を問わずです。
庭に花が有ると良いですが、花の世話も動物と同じように手がかかります。
手を掛けると、やはりそれにこたえてくれますので、賭ける価値は有ります。
ただ残念ながら、仕事をしていると、せいぜい
水やりの時間くらいしか取れません。 時間が無いと、難しいです。
でも、自分に合った方法で、花を暮らしに取り入れられるとよいですね。